若ハゲ

若ハゲで気をつけるべき食事

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若ハゲ対策をするのであれば、まずは食生活の見直しから始めましょう。普段なにげなく食べているメニューが、実は抜け毛を引き起こす要因になっているかも知れません。少しメニューを変えてみるだけでも、頭皮や髪の毛の健康状態を改善する手段となります。

まずは頭皮の環境を悪化させる食べ物と改善させる食べ物をよく把握し、ご自身の食生活で変えられるところから変えていきましょう。

髪に良くない食事

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若ハゲの発症や進行を促す食べ物として、以下の4つが挙げられます

  1. ハンバーガーやフライドチキン等のファストフード
  2. ラーメン等のインスタント食品
  3. ポテトチップス等のスナック菓子
  4. ケーキやチョコレート等のスイーツ

ファストフードやインスタント食品は、栄養素が偏ったメニューの代表格です。これらを多く摂っていると脂質や塩分が過剰に摂取されてしまいます。脂質を多く摂ると、頭皮から皮脂が過剰に分泌されて脂漏性脱毛症を引き起こす要因になりますし、血中コレステロールを増やして血液をドロドロにし、頭皮への血行を悪化させます。

塩分の摂り過ぎは腎臓の働きを低下させ、やはり血行不良を招きます。

またファストフードやインスタント食品には、多くの添加物が入っていますが、その中でもポリリン酸やフィチン酸などは体内の亜鉛を排出しやすくする働きがあります。
髪の成長にとって必要不可欠な亜鉛の減少につながりますので、ファストフードやインスタント食品は髪にとって大敵とも言えます。

脂肪分や塩分はスナック菓子にも多く含まれているので、スナック菓子を多く食べている人も注意が必要です。
甘いものを多く食べると糖分の過剰摂取となり、皮脂の分泌を増加させて脂漏性脱毛症に原因になります。

注意すべき飲み物

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若ハゲ対策で飲みすぎに注意すべき飲み物として、以下があります。

  1. お酒
  2. コーヒーや紅茶などカフェインを含んだ飲み物

お酒は肝臓の敵として知られていますが、お酒の飲み過ぎによって肝臓が弱ってくると髪の毛にも少なからず影響をおよぼしてきます。というのも、肝臓ではIGF-1と呼ばれる成長因子(タンパク質の一種)が分泌されており、このIGF-1が髪の成長に深く関わっているのです。肝臓の働きが低下するとIGF-1の分泌量も減り、髪の成長が脅かされます。若ハゲ予防をするのであれば、お酒を控えるようにしましょう。

コーヒーや紅茶等に多く含まれるカフェインは、髪の成長を促すアデノシンという成分を壊してしまいます。さらにカフェインは、髪の成長に必要な亜鉛を体内に吸収するのを阻害する作用があるとされています。

コーヒーや紅茶を多く飲むことは、アデノシンや亜鉛を減らして髪の成長を妨げることになりますので、量を減らしてカフェインを含まない飲み物に切り替えましょう。

食習慣にも注意が必要

食事のメニューだけでなく、誤った食習慣も若ハゲに影響しています。不摂生な食べ方をしていると、栄養が十分に摂れず逆効果にもなりかねないので、規則正しい食習慣を心がけましょう。

注意1,食べすぎ

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食事をするさいに、いつも食べすぎていると、髪の健康を損ねる要因になります。食べ過ぎは内臓脂肪の量を増やして、悪玉コレステロールを活性化させてしまうのです。悪玉コレステロールは血圧を挙げて血行不良を引き起こし、頭皮への栄養が運ばれるのを邪魔します。

食事の内容にもよりますが、髪に良くない脂質を多く含んだ食べ物(ファストフード、スナック菓子等)や塩分を多く含んだ食べ物(ラーメン等)は頭皮への血行不良につながります。

他にもごはんやパン、麺類などの炭水化物は糖質が含まれていますので、食べ過ぎると皮脂の分泌を増やします。

注意2,過剰なダイエット

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体に無理なダイエットは、若ハゲの原因になります。食事を減らせば、髪の成長に必要な栄養が不足して抜け毛の原因となります。また、無理な運動をして体に負担をかけると、それがストレスにつながり、頭皮への血行を悪くします。

食べ物から摂った栄養は、優先的に健康を維持するための器官に使われます。食事の量を減らすと、頭皮や髪への栄養が後回しになり、栄養不足となった頭皮環境は髪の成長を妨げて抜け毛の原因となります。

ダイエットをする際には、髪の成長に必要な栄養素(タンパク質、ビタミン、ミネラル)を摂り、ストレスにならないよう無理なく行ないましょう。

注意3,外食が中心

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自炊するのが面倒でついつい外食ばかり…という人も多いでしょう。仕事が多忙な独身男性などは、時間的な余裕もないでしょうし、毎日ハードワークで作る元気もないという状況であればなおのことです。

外食が中心になると、手間のかからないファストフードで済ませることが多くなり、脂質や塩分ばかりの偏った食生活に陥りがちです。

特にラーメンは脂質・塩分ともに頭髪環境にとってワースト級の食事とも言えます。ラーメンが好きな人は、髪のことを思うのであれば控えるようにしましょう。

注意4,寝る前の食事

食事を摂るタイミングにも注意が必要です。寝る直前の食事は髪の成長を妨げる要因になります。

食事を摂ると、食べたものを消化するために体内の血液が胃に集まります。そして消化が行われている間は他の働きが低下するため、睡眠中に分泌される成長ホルモンの効果が出にくくなります。

成長ホルモンは毛髪の細胞分裂など大事な働きがあり、午後10時~午前2時の間に最も多く分泌するとされています。
遅い時間に食事をとってすぐに眠ると、食べ物の消化が髪の成長を妨げてしまいかねないので、寝る前の食事はやめましょう。

髪に良い食事

若ハゲ対策として有効な食事はズバリ「タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く取り入れたメニュー」です。髪の毛の成長に必要なものばかりですので、できる限りどれ一つでも欠くことのないように意識しましょう。

タンパク質

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髪の毛はケラチンと呼ばれるタンパク質で作られており、ケラチンは食事によって摂取したタンパク質を分解した後に体内で再形成されます。ですので若ハゲ対策として、ケラチンの元になるタンパク質を多く含んだ食べ物が重要です。

タンパク質を摂れる代表的な食べ物は納豆、たまご、牛乳です。いずれも少し意識して取り入れるだけで習慣的に摂れるものばかりですので、まずはこの辺から取り入れてみましょう。

これらの栄養素が多く含まれるのは以下の食品です。

  • 動物性タンパク質:肉、魚、卵、乳製品
  • 植物性タンパク質:大豆、豆腐、納豆

なお、肉や乳製品はタンパク質だけでなく薄毛の敵とも言える脂質も多く含んでいますので、魚中心のメニューがベストです。

ビタミン

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ビタミン類の中でも、ビタミンA、Eは血行促進作用があります。頭皮への血流を促すためにも、ビタミンA、Eは欠かせません。

ビタミンBは体内の新陳代謝を促進させる働きがあります。頭皮の新陳代謝は髪の細胞(毛母細胞)が分裂して成長するのに必要不可欠ですので、髪の成長促進にもつながります。
ビタミンBのなかでもB2とB6は皮脂の分泌を抑える作用もありますので、皮脂の過剰な分泌によってフケやかゆみ、炎症(脂漏性皮膚炎)が起きている人は特に多く摂ると良いでしょう。

他にもビタミンCはコラーゲンの生成を促して血管や頭皮を丈夫にし、髪にツヤを出す働きがあります。

これらの栄養素が多く含まれるのは以下の食品です。

  • ビタミンA:緑黄色野菜、レバー、うなぎ
  • ビタミンB2:レバー、卵、大豆、乳製品、緑黄色野菜
  • ビタミンB6: カツオ、マグロ、イワシ、サバ、レバー、肉類、バナナ、キャベツ、ピーナッツ、くるみ、大豆
  • ビタミンBその他:レバー、魚介類、肉類、卵、緑黄色野菜、豆類、玄米
  • ビタミンC:かんきつ類、イチゴ、野菜
  • ビタミンE:ほうれん草、にんじん、しいたけ、ナッツ類、植物油、魚介類、ごま

亜鉛などのミネラル

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亜鉛は若ハゲ対策の中でも代表的なミネラルです。
亜鉛にはケラチンが体内で合成するのを促す働きがあり、亜鉛が不足するとケラチンが弱体化して抜け毛につながります。
髪の生成において非常に重要な役割を担う亜鉛をしっかり補うことが、若ハゲ対策のカギです。

亜鉛以外でも、ワカメや昆布に含まれるヨードというミネラルは甲状腺の働きを助け、体内の新陳代謝を促進する働きがあります。

これらの栄養素が多く含まれるのは以下の食品です。

  • 亜鉛:牡蠣やシジミなどの貝類、牛もも肉や豚レバー等の肉類、イワシなどの魚類、納豆、ナッツ類、高野豆腐、海藻類
  • ヨード:わかめ、ひじき、昆布などの海藻類

若ハゲ対策におすすめの食材

上記で挙げた中でも、若ハゲ対策に最適な栄養バランスの取れた食材を紹介します。

食材1、イワシの缶詰

イワシ缶詰引用01
出典:さば缶よりすごい!いわし缶の血液さらさら&ダイエット効果とは【医師・管理栄養士監修】 | +healthcare | ドコモ・ヘルスケア

最近TV番組で紹介されていた薄毛対策の食材が「イワシの缶詰」です。イワシの缶詰を習慣的に食べれば、若ハゲなどの薄毛症状の改善にも多いに期待ができるという話です。

TV番組内では、実際にイワシ缶を2ヶ月半食べ続けたら薄毛が改善したという人の話が紹介されていました。
お医者さん達もこぞってイワシ缶に太鼓判を押していますので、少なくとも理論上ではかなり有効な食べ物と言えます。

イワシにはEPA(エイコサペンタエン酸)と呼ばれる必須脂肪酸(ヒトの体内では生成できない脂肪酸)が含まれています。

EPAはオメガ3脂肪酸に分類される脂肪酸で、体内の中性脂肪を減らして善玉コレステロールを活発にする働きがあります。悪玉コレステロールは血液をドロドロにしますが、これに対して善玉コレステロールは血液をサラサラにします。

EPAは頭皮への血行促進、ひいては髪の成長を促すはたらきがあるのです。そしてイワシの缶詰は生のイワシに比べ、このEPAの含有量が3.5倍にもなります。

他にもイワシには亜鉛も多く含まれていますので、イワシ缶はまさに若ハゲ対策の食材でも最強クラスと言えます。

食材2、牛肉(ヒレ肉、モモ肉)

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牛肉は動物性タンパク質をたくさん摂れる食材です。ただし部位によって脂質も多く含まれていますので、赤みが多いヒレ肉やモモ肉が若ハゲ対策に適しています。

牛肉には豊富なタンパク質の他、髪の成長に必要不可欠な亜鉛や、脂質の代謝を促すL-カルニチンといった成分も含まれています。

赤みが多い部分の牛肉を食べれば、髪の生成を補うタンパク質やミネラルを豊富に摂取できる上に、脂質の代謝を促して体内の余分な脂肪分を燃焼させて中性脂肪を減らす効果も期待できます。

食材3、鶏肉(ササミ)

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肉類の中でも、脂質が抑えられてタンパク質を豊富に含んでいるのが鶏肉です。

ダイエットにもよく勧められている食材であり、タンパク質以外にも鉄分や亜鉛を補うことができます。鶏肉には、髪にツヤを与えたり頭皮や血管を丈夫にする働きのあるコラーゲンも多く含まれています。

鶏肉の中でも、特にササミが脂質を抑えられた食材ですので、鶏ササミを使ったレシピが若ハゲ対策におすすめです。

食材4、牡蠣

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牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれる栄養素の宝庫です。若ハゲ対策として最も重要な亜鉛を始め、各種タンパク質やビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。

牡蠣に含まれるタンパク質は必須アミノ酸が全て含まれており、亜鉛以外でもカルシウムなど多くの種類のミネラルが含まれ、ビタミンB群・C・Eといった髪に良いビタミン類が含まれています。

食材5、レバー

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レバー(特に豚レバー)は髪の成長に必要なビタミンB群や、亜鉛などのミネラルが多分に含まれており、効率的に栄養を補える食材です。

牡蠣と並んで亜鉛を最も多く摂取できる食材ですので、レバーは若ハゲに良い食べ物として代表的な食べ物と言えます。

レバーはレバニラ炒めをはじめ、野菜との炒めものが栄養バランスの摂れる手軽なレシピとしておすすめです。

食材6、緑黄色野菜

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緑黄色野菜は体内の血行促進および新陳代謝を促すビタミンの宝庫です。

食べ物の中でも好き嫌いが多いのが緑黄色野菜ですが、野菜不足は頭髪環境を悪化させるだけでなく、体のあらゆる機能を低下させて健康の質を下げる要因となります。

食生活の見直しをするならば、まずは必要量の緑黄色野菜を毎日しっかり摂ることから始めましょう。
特にトマトはリコピンと呼ばれる優れた抗酸化作用のある栄養素が含まれており、頭皮への血行促進のみならず髪を丈夫にする働きもあります。

動画内で薄毛の改善に有効な食べ物(生野菜、ハーブ)を詳しく説明

食材7、大豆(納豆、豆腐など)

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大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと同じような働きをすることが知られています。
イソフラボンの働きによって、若ハゲの元凶とも言える男性ホルモン・DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることができます。

大豆を含んだ食材としてまずは納豆がおすすめです。
ご飯と一緒に納豆を摂ることを習慣化すれば、イソフラボンの恩恵を受けることができます。
他にも大豆が多く含まれている食べ物として豆腐もおすすめです。

食材8、ナッツ類

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ピーナッツ等のナッツ類には亜鉛が多く含まれているほか、抗酸化作用にある油も含まれています。

中でもくるみはオメガ3脂肪酸が多く含まれており、善玉コレステロールの働きを促進して血液をサラサラにします。

普段は食事として摂取する機会の少ないナッツ類ですが、おやつとして食べたりナッツ類を取り込んだレシピに挑戦するなどしてみましょう。

まとめ

若ハゲ対策として、すぐに行えるのが食生活の見直しです。普段なにげなく食べているものが実は若ハゲを引き起こす要因になっていた…という方はまず、偏った食事を改善していきましょう。

ファストフードやインスタント食品が中心で、外食が多いような人は脂質や塩分を過剰に摂取してしまいがちです。脂質も塩分も体内の血行を悪化させ、頭皮に十分な血液を送り込めなくし、髪の成長を妨げる要因です。

他にも糖分を多く摂取すると皮脂の分泌が増え、頭皮のフケやかゆみ、ひいては脂漏性脱毛症にもつながります。お酒を飲みすぎると、肝臓で成長因子の分泌が減り、髪の成長が脅かされます。

若ハゲ対策として効果的な食事は、タンパク質、ビタミン(主にA、B群、C、E)ミネラル(主に亜鉛やヨード)をバランス良く摂ることが大切です。

若ハゲ対策に有効な食べ物として主にイワシの缶詰、赤みの多い牛肉、鶏肉、牡蠣、レバー、緑黄色野菜、大豆、ナッツ類があります。

食べ過ぎや無理なダイエット、外食ばかり、寝る前に食べてしまうといった食習慣も若ハゲを悪化させる要因ですので、規則正しい習慣を心がけましょう。