- 生え際が後退しておでこが広くなってきた…
- こめかみが薄くなってM字にハゲてきた…
- つむじ周辺が薄くなってきた…
- 前髪が全体的にスカスカになってきた…
これらのいずれかに当てはまるのならば、若ハゲが始まっています。抜け毛の増加は季節や頭皮環境によって一時的に起こりえますが、抜け毛の増加がずっとつづいて髪のボリュームが少なくなるのは明らかな若ハゲです。
若ハゲは早い段階で発症したAGA(男性型脱毛症)ですので、放っておけば薄毛はどんどん進行します。
若ハゲの進み方は基本的に3種類あり、それぞれ段階ごとに進行度合いの基準が定められています。
かなり進行した場合には植毛等の高額な治療が必要になってきますが、若ハゲに悩む方の大半は初期段階で不安を抱いている方であり、安価な治療薬で対策を行うことができます。
若ハゲかな?と思ったら、早めに手を打たなければ将来は立派に禿げ上がってしまいます。
若ハゲ(AGA)かどうかをチェック
出典:スーパースカルプ発毛センター御経塚店
まず、大前提として若ハゲはAGA(男性型脱毛症)が早い段階で発症した状態です。
AGAのチェックリストとして、当サイトでは以下の6つを挙げます。
- 家系(特に母方)に薄毛の人がいる
- 思春期以降に抜け毛の増加や薄毛が出始めた
- 額の生え際が後退してきた
- 頭頂部(つむじ周辺)の髪が薄くなってきた
- 生え際とつむじ周辺が同時に薄くなってきた
- 抜け毛の増加や薄毛が徐々に進んでいる
これらのうち一つでも当てはまれば、若ハゲ(AGA)である可能性があります。
若ハゲかどうかをチェックする方法として、抜け毛の様子から判断することもできます。正常な髪の毛であれば太く長く伸びて先端がヘアカットされてブツっと切れた状態で抜け落ちます。
一方で若ハゲ(男性型脱毛症)になると、成長が十分にできないまま抜け落ちてしまうため、細く短く先端が自然にすぼまった形になります。
他の脱毛症との違い
出典:確かに不思議…「円形脱毛症」で髪の毛がきれいな“真ん丸”に抜けるのはなぜか?(オトナンサー) 芸能人がSNSで「円形脱毛症になった」とカ…|dメニューニュース(NTTドコモ)
若ハゲと見分けるべき脱毛症として主に円形脱毛症や脂漏性脱毛症がありますが、これらは若ハゲとは全く別の疾患であり、治療方法も異なります。
まず症状の違いとして、円形脱毛症は局地的に髪が全く無くなりますので一目で分かります。脂漏性脱毛症は頭皮のフケやかゆみといった症状をともないますので、やはり明確に違います。
円形脱毛症は免疫の障害によって毛根そのものが破壊された状態であり、脂漏性脱毛症は頭皮の真菌が増殖して脂漏性皮膚炎という炎症を起こした状態です。いずもAGAとは全く別の疾患であり、それぞれ個別に適切な治療が必要となります。
若ハゲ(AGA)のハゲ方は3タイプ
出典:AGA(エージーエー)ってなに?|抜け毛、薄毛(うす毛)対策【AGA-news】|MSD株式会社
若ハゲのハゲ方はAGA(男性型脱毛症)と同じです。AGAの症状を判定する基準として、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれる方法がお医者さんで使われています。
ハミルトン・ノーウッド分類ではAGAの症状(ハゲ方)を3タイプに分類しており、進行度を7段階(I~Ⅶ)に分けています。
病院やクリニックを受診すると、視診の時にこの基準でタイプおよび進行レベルが判定されます。
この分類のうち、レベルII~Vまでの患者に対してはAGA治療薬の臨床試験が実施されているため、薬による治療が可能なのはレベルVまでとなります。
若ハゲのタイプ1:生え際の後退(M字ハゲ、U字ハゲ)
おでこの広さが気になってきた方は、生え際の抜け毛が増えている可能性があります。多く見られるのは両サイドのこめかみが薄くなり、M字に後退していくいわゆるM字ハゲです。
M字ハゲが進行すると、両サイドから進行したハゲが前頭部の中央で交わり、センターの前髪がチョコンと残る形(A字ハゲ)になります。他にも生え際のセンターから交代するU字ハゲもあります。
比較的わかりやすいハゲ方ですので初期段階で気づきやすいです。一方で生え際は毛細血管が少なく頭皮も硬いため、育毛剤などの外用薬が効きにくい部位です。
生え際の後退、どこからがM字ハゲ?
生え際においてどこからが若ハゲなのか?というと、まずは簡単にできるチェック方法があります。
鏡の前で、前髪をしっかりかきあげておでこが見える状態にします。そして手の3本指(中指・薬指・小指、もしくは人差し指・中指・小指)を揃え、眉毛に沿うように当ててみましょう。指3本をあてて生え際との間にすき間が空いていたら、生え際が後退している可能性があります。おでこの広さは個人差がありますので断定することはできませんが、一つの目安として覚えておくと良いでしょう。
他にも眉毛を上げた時、おでこに何本かのしわができますが、このうち一番上にあるしわが頭皮とおでこの境界とされています。一番上のしわと生え際の間にすき間があれば、やはり後退の可能性があるという事です。
若ハゲのタイプ2:頭頂部の薄毛(つむじハゲ、O字ハゲ)
つむじ周辺の頭頂部は自分で目視しづらいため、家系にこのタイプの薄毛がいる人が普段から鏡でチェックしていなければ確認はできません。
このタイプの若ハゲは大体の場合、周囲から指摘されてショックを受ける事が多いです。もしくは雨が降ってきた時に、頭皮に直接しずくを感じて気づくこともあります。
生え際の後退と同時に起こることも多く、進行するとM字ハゲとつむじハゲがつながって一気に広範囲の薄毛となります。
頭頂部は前髪に比べてある程度進行した段階で気づく事が多いです。一方で生え際に比べると、薬の効き目が実感しやすい部位です。
頭頂部の薄毛、どこからがつむじハゲ?
頭頂部においてどこからが若ハゲなのか?というと、若ハゲの基準としていくつかの特徴が挙げられます。
- つむじの面積が広くなっている
- つむじと毛髪の境界がわかりにくい
- つむじ周辺の毛髪の流れがはっきりしない
- つむじ周辺が他の部位と比べてボリュームが少ない
- つむじ周辺の髪が細い
- つむじ周辺の頭皮が変色している
若ハゲの初期段階は、じっくりと頭皮や髪の状態を確認する事が大切ですので、合わせ鏡やスマホでの撮影等を行ってよく観察してみましょう。
つむじ周辺の髪の毛を抜いて他の部位と太さや毛根を比べるのも有効です。
健全な毛根はふっくらと丸く膨らんでいて白身をおびています。
一方で毛根がやせ細っていたり黒かったりすると栄養が十分にいきわたっていない軟毛ということになりますので、すぐに抜け落ちてしまいます。
若ハゲのタイプ3:前頭部の薄毛(前髪スカスカ)
生え際の後退というよりも、前頭部の髪が全体的にボリューム不足になってくるタイプの若ハゲです。いわゆる前髪スカスカ状態であり、広範囲で薄っすらと地肌が透けて見えます。
髪型をセットする時に、前髪に違和感を覚えたりセットしづらくなったりして気づくことが多いです。生え際に比べると、比較的治療しやすくなります。
前頭部の薄毛、どこからが若ハゲ?
前頭部においてどこからが若ハゲなのか?というと、ボリュームが全体的に少なくなるのはつむじハゲと同じですので、同様に以下のような特徴が見られます。
- おでこの面積が広くなっている
- 生え際の境界がわかりにくい
- 前髪が他の部位と比べてボリュームが少ない
- 前髪の髪が細い
- 前髪の頭皮が変色している
まとめ
若ハゲは額の生え際、つむじ、前頭部のいずれかで起こります。
生え際であれば額の両サイドのこめかみ部分が後退するM字ハゲや額のセンターが後退するU字ハゲ、つむじが薄くなるO字ハゲ、前髪が全体的にスカスカになっていく3パターンに分かれます。
生え際の後退とつむじハゲが併発する場合も多く、M字ハゲやUハゲ字ばかり気にしていたら、ある日周囲からつむじハゲを指摘されてショックを受ける事も多いです。
若ハゲの兆候として、まず第一に抜け毛がゆるやかに増え続けます。そして発症部位の髪の毛が細くなったり、頭皮に異変が起こったりします。
ただ、初期段階は注意してよく観察しなければ分からないので、ある程度進行した状態で気づくことがほとんどです。
若ハゲは早い段階で発症したAGA(男性型脱毛症)であり、放置するとどんどん進行していきます。兆候や初期段階の症状に気づいたら、早めに対策を行うことが非常に大切です。